コンロッドの小端部(ピストンにつながるほう)にはふたつの構造がある。ひとつはピストンピンを圧入するタイプ。もうひとつはクリアランスをとってオイルで潤滑させて、ピストンピンを浮かせてやるフルフローティングタイプ。フルフローティングタイプのほうが、フリクションが少なく、高回転化などに有利だといわれる。そこで、エンジンチューンでは、圧入タイプのコンロッドをフルフローティングタイプに変える加工を行うことがある。その加工のことをフルフロー加工と呼ぶ。