ロータリーショップに老舗PAN SPEED様のショップ紹介とデモカーの紹介
パンスピードの歴史と進化
1994年9月に設立された「PAN SPEED」。その誕生当初から、ロータリーエンジンを駆使したチューニングと改造の先駆者として業界で名を馳せました。時代がキャブレターからコンピューターロムチューンに移行する中、パンスピードはいち早くロムチューンの導入に取り組み、RX-7(SA22)を駆使してゼロヨンの記録を打ち立てこれにより、パンスピードの名は全国に広まったのではないでしょうか!
また、RX-7(FC3S)の時代には、TD06タービンキットを搭載しゲートを開かせながら走る車両が多く街中を走る時代でしたね。私自身も中古車店で勤務している傍ら入庫車のFC3Sでボンネットを開けると、すぐ様目に入ってくる斜めに走るパイピングを見て「これパンスピード製だ!」とすぐにわかるほど、同社の製品は一目で分かる存在感のある車でしたね!
そして、現代に至るまで、パンスピードはそのREのチューニング技術とブランド雰囲気を残し続けています。今回はパンスピードショップ紹介と、最新ストリートデモカーを紹介します。


代表・小森谷様の哲学と現在の体制
パンスピードの代表、小森谷様(1955年生まれ、70歳)は数々の伝説を作り上げ、時代を駆け抜けてきた人物です。オプションのチューナー列伝にも取り上げられる挑戦し続けてきた方です。しかし現在ではお店を陰で支えることに専念し、裏方に周りお店の運営を支えています。現在のショップを切り盛りしているのは、チーフメカニックの佐藤様です。取材中、佐藤様は非常に快く対応してくださり、1の質問が20倍になって返ってくる知識の豊富さとサービス精神!その姿勢に感動しました。(ユーモアも含め)
デモカー「ストリートキング改」紹介
2024年12月24日、WINMANS ATTACK走行会にて走行したパンスピードのデモカー「ストリートキング改」。このデモカーは、前回のサイドポートエンジンをブリッジポート加工に変更し、筑波サーキットを55秒で走ることを目標にしています。この走行会が初のシェイクダウンとなり、セッティングが決まらないまま走行した結果、58秒台という素晴らしいタイムを記録。今後はさらにセッティングを煮詰め、目標タイムである55秒を目指してバージョンアップを進めるとのことです。






さらに、パンスピードはオーストラリアで開催される**WTAC(World Time Attack Challenge)**にも挑戦を続けています。RX-8やRX-7といったロータリー車両を駆使し、世界の舞台で日本の技術力を披露しているのです。




パンスピードの印象
パンスピードには「敷居が高い」「冷たい」「入りにくい」というイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、佐藤様の温かい対応と丁寧な説明を受けると、その印象は一掃されます。彼の手際よい作業と笑顔に、店の印象は大きく変わります。「パンスピード=怖い」という先入観は完全に吹き飛びました。



認証工場と整備サービス
パンスピードでは、RX-7やRX-8の車検を受け付けている認証工場も完備。オイル交換や基本的な整備も行っており、車両診断も行っています。特にロータリーエンジン車両の整備・チューニングに特化しており、レシプロエンジン車両の整備に関しては対応していません。ロータリー車両ユーザーにとっては、パンスピードでの車両診断は非常にありがたいサービスです。
【パンスピード愛車診断】
- コンプレッション測定
- センサーチェック
- 各種目視点検および相談
【愛車診断料金】
6,000円(税抜き)
ロータリー愛用者にとっては、これらの診断サービスはまさに「健康診断」のようなものです。
営業情報
パンスピードの営業は以下の通りです:
- 平日・土曜日・祝日: AM 10:30 ~ PM 7:30
- 日曜日: PM 1:00 ~ PM 8:00
- 定休日: 毎週月曜日・火曜日
また、WINMANS ATTACK走行会にも今後コラボで参加する予定とのことなので、最新情報をチェックしてみてください。
取材協力:
パンスピード様
取材記事:KAIZOUSHA.COM、KOIDE